ゲストOSのHDDサイズを増やす
2011-02-26 virtualbox
Windows 7 SP1の提供が始まったので、VirtualBoxで使用しているVMを更新したときの顛末です。Win7 VMのHDDサイズに20GBしか割り当てておらず、SP1を適用しようとしたらHDD容量足りないエラーが出てしまい、HDDサイズ変更を余儀なくされました。
本エントリはVirtualBox用Windows 7 VMのHDDサイズを増やす手順をまとめました。
今回の環境は以下の通り:
- VirtualBox
- 4.0.4 r70112
- ホストOS
- Mac OS X 10.6.6
- ゲストOS
- Windows 7 Professional 64bit
1. 目的のサイズで仮想HDDを作成する
今回は25GBで作成します。「仮想マシン(M)」>「新規」をクリックし、以下のように設定します。
メモリはPCスペックに合わせて設定してください。
「続ける」クリックで仮想ディスク(HDD)作成ウィザードが始まります。
可変サイズで作成します。
サイズを25GBにします。
これで新サイズのVMができました。
2. 今の仮想HDDの中身をコピーする
まだVMのガワだけ作っただけなので、旧仮想ディスクの内容をそのままコピーします。以下コマンドラインの作業です。
$ VBoxManage clonehd [旧仮想ディスク].vdi [上記で作成した新仮想ディスク].vdi --existing
0%...10%...20%...30%...40%...50%...60%...70%...80%...90%...100%
Clone hard disk created in format 'VDI'. UUID: d12672e3-e555-4f6c-8867-636f163ae816
3. 新仮想ディスクでVMを起動
とりあえず新仮想ディスクが正しく作成されたかどうか確認してみましょう。「起動(T)」をクリックすると、初回起動ウィザードが開始されます。内容がコピーされたとはいえ最初の起動なのでこうなってしまいます。
「続ける」クリック。
何も変更せず「続ける」。
「終了」でOSが立ち上がることを確認して下さい。そして、今のHDD空き容量を確認します。
まだこの段階では旧仮想HDDのサイズ(20GB)のままです。
4. パーティションサイズ拡大
引き続きWindows側での作業です。 「EASEUS Partition Master」というフリーソフトウェアを使ってパーティションを拡大します。ダウンロードはこちらから。
ダウンロードしたzipファイルを伸長すると、EPMSetup.exeファイルが現れるのでそれをダブルクリック。 インストーラが起動するので順序に従いインストールしてください。
デスクトップ上のショートカットからソフトを起動します。
画面情報に表示されているバーをスライドさせ、グレー部分を無くすように広げます。その後、メニューの「Apply」をクリック。下部のダイアログが表示されたら「Yes」をクリック。
その後リブート確認ダイアログが表示されるのでOKします。リブート後、以下のような画面が表示され、パーティションサイズの変更が自動的に行われます。
自動的でシャットダウンされるので、今度は手動でWindowsを起動します。 さて、これでHDDサイズが変更されているはずです。確認してみましょう。
増えてますね! その後SP1の適用も問題なくできました。
今後VirtualBoxがバージョンアップして動的に変更できるようになることを期待します。