「Google Appsは敵か味方か?」セミナーに参加
2011-02-16 google-apps, saas
2011年2月16日に開催された、「Google Appsは敵か味方か?」と題されたセミナーに参加してみました。Google Apps(以下Apps)の紹介と去年ローンチされたMarketplaceについても言及されていたので興味深かったです。個人的にもいずれMarketplace上でアプリ販売できたらと思っているので、参加した次第です。以下のメモは個人的に刺さった点なので、ヌケ・モレありありなことをご了承ください。
アジェンダ
- 第1部 Google Appsの現状について
- グーグル株式会社 エンタープライズ部門セールスエンジニア泉 篤彦氏
- 第2部 パネルディスカッション
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- グーグル株式会社 泉 篤彦氏
- フィードパス株式会社 取締役CTO 後藤康成氏
- 株式会社オロ 代表取締役社長 川田篤氏
- モデレータ: 株式会社シャノン 代表取締役最高経営責任者 中村健一郎氏
第1部 Google Appsの現状について
いずれ資料が公開されると思うのでとくにメモりませんでした。
第2部 パネルディスカッション
普及具合について
- 具体的な数値は出していないが、1万を超える事例がある(泉)
- 会場アンケート
- Appsを利用している => 1割ぐらい(会場約40名)
- Appsでアプリの販売を検討している => 僕一人挙手…
リセラーの立場からみてどうか?
今までMicrosoft(以下MS)のパートナーとしてお客様に提供していたが、自分たちが使ってみて一番良いものをという考えでAppsを選んだ。導入が早くでき、結果としてお客様にも喜んでいただいている。しかし実際に利用されているのはGmailとカレンダーぐらい。導入後にコンサルしてほしいという要望あるが、リセラーとしてメリットが無い。(川田)
サポート体制は?
MSと比べて低いのは認識している。今年から人間のサポート体制の充実を図っている。(泉)
feedpath Gadgetの事例紹介(後藤)
- 570ドメイン、24,000ユーザーが利用。今も右肩上がりで増加している。
- 先行者優位。開発は3ヶ月ほど。
アプリケーションを作ってもいずれ同様機能をGoogleが出してくるのではという心配についてどう考えているか?
- 捉え方だと思うし、そのリスクはとっている。(後藤)
- Googleがやらないという保証は残念ながら無い。小回りが利く組織だと、足りない機能を早く作ってリリースした方が良い。(泉)
課金APIの提供時期は?
あくまでも個人的な感じだと今年中には。まずは北米から展開し、フィードバックを得ながら他国展開していくのでタイムラグがあり得る。(泉)
導入側のセキュリティについての懸念があると思うが?
お客様ごとに丁寧に説明していくしか無い。今は事例を作る時期だと思う。SLAで99.9%稼働保証していて去年の実績は99.999%。
懇親会にて
Google泉さんに直接伺いたかったが参加されなかったので、feedpath後藤さまにご挨拶した際にこちらからいくつか質問させていただきました。
Google Apps Marketplaceのベンダーは法人でなければだめなのか?
個人でも大丈夫。
アプリの審査は最初の1回だけ? バージョンアップごとに審査は必要?
1回だけでOK。
Billing APIについて
- Billing APIが正式に提供されるとそちらに集約しなければならない(6ヶ月?の猶予期間があるが)。
- Chrome Web Storeではすでに課金ができるのでそちらでローンチさせるのも手。
まとめ
「GDrive」という言葉が泉さんから出てきて驚きましたが、GDrive = Google Docsの位置づけになったようです。また、個人的に気になるのはやはり課金APIで、いずれリリースされた暁にはそれを使わなければならなくなる。すでに外部決済システムを用いてアプリを公開してると、アプリ利用者もGoogle Checkoutのアカウントを作らなければならないし、再度決済しなければならないので負担にならないか懸念しています。
今後も動向を注視していきたいと思います。