ソフトウェア開発プロジェクトの成功とは
2010-11-05 software-development
前のエントリで、「ソフトウェア開発プロジェクトが成功に近づけるよう手助けをできないか」と書きました。プロジェクトの成功とは、利害関係者すべてに利益をもたらすことだと思います。利益は金銭的なものだけではなく、得や恩恵・名声も含まれます。
このエントリは、ソフトウェア開発プロジェクトに携わる利害関係者の利益についてまとめてみました。
エンドユーザー側の利益
- 低価格、高品質、高性能かつ目的を達成できる製品・サービスが得られた
顧客側の利益
- 競合企業・製品より早く市場に提供できた
- 予想通り(あるいは以上)の売上・利益を上げることができた
- エンドユーザーに評価された
- プロジェクトが予算内・期間内に収まった
- 無形資産が得られた
ベンダー側の利益
- 顧客から正当な報酬を得られた
- 顧客に評価され、信頼関係が得られた
- 顧客から次の開発プロジェクトも任された
- 開発チームの経験値・モチベーションが高まった
- ベンダーの名前が広まった
さらにもう一つ重要な軸として、ベンダーに従事する開発者があげられます。
開発者の利益
- 顧客およびベンダー内で評価され、それに応じた報酬を得られた
- 経験値・モチベーションが高まった
- 家族団らんの時間を犠牲にせず、過労に陥らない適切な勤務時間でできた
いくらエンドユーザーや顧客に利益をもたらすことができても、そのソフトウェアの製品・サービスを生み出した開発者が正当な利益を得られ、成功したと感じられないようであれば、それは「失敗」だと私は思います。